AI API料金計算の基本
入力トークンと出力トークンの料金計算
AI APIの料金は、モデルへ送る入力とモデルが生成する出力で分けて計算するのが基本です。質問が短くても会話履歴や検索文書が長ければ入力費用が増え、長いレポートを求めれば出力費用が増えます。
入力トークンに含まれるもの
入力トークンにはユーザーの質問だけでなく、システム指示、例、過去の会話、RAGで取得した文書、ファイルから抽出したテキスト、ツールの実行結果も含まれます。画面に見える質問が1行でも、APIへ送るリクエスト全体は数千トークンになる場合があります。
出力トークンに含まれるもの
出力トークンはモデルが生成した回答、コード、JSON、表、要約です。多くのモデルでは出力単価が入力単価と異なるため、合計トークンだけでは正確な費用を見積もれません。文字数、箇条書きの数、JSONフィールドなどを指定すると回答の長さを管理しやすくなります。
基本の料金計算式
1回の料金は、(入力トークン ÷ 1,000,000 × 入力単価)+(出力トークン ÷ 1,000,000 × 出力単価)で計算します。月額は、さらにワークフロー内の呼び出し回数、1日の実行数、稼働日数を掛けます。トークン化やキャッシュ、バッチの料金は提供会社ごとに異なるため、導入前に公式料金表を確認してください。
月間カスタマーサポートの例
1件の問い合わせで、質問が100トークン、システム指示と検索文書が3,900トークン、回答が800トークンとします。入力は4,000トークン、出力は800トークンです。1日500件を30日処理すると、月間入力は約6,000万トークン、月間出力は約1,200万トークンです。この2つを選択したモデルの入力単価と出力単価へ別々に当てはめます。
会話が長くなると増える費用
会話履歴を毎回すべて送ると、同じ文章が繰り返し入力として計上されます。古い会話を要約し、必要な直近メッセージだけを残し、検索文書の数と長さを制限しましょう。再試行や複数ステップのAIエージェントも新しい入力と出力を発生させるため、別の呼び出しとして見積もる必要があります。
計算前のチェックリスト
- システム指示、検索文書、会話履歴を含む実際の入力サイズ
- 通常回答と長い回答それぞれの出力トークン範囲
- 1つの処理でモデルを呼び出す回数と再試行率
- 1日のリクエスト数、月の稼働日数、利用増加の余裕